私の夢のクルマ「フェラーリ250LM」
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ロッソ・スクーデリア、ゼネラルマネージャーのMです。
今回は、弊社HPのスタッフ紹介欄でも述べさせていただいた
「私の好きなフェラーリ」の1台である250LMについての想いを語らせていただきたいと思います。
250LMは、フロントエンジンの250GTOの後継車となるべく1963年のパリ・サロンでデビューしたミドエンジンのプロトタイプスポーツカーで、わずか32台のみが生産されました。
私がこのクルマに惹かれるようになったのは、昭和と平成の境目の頃だと記憶していますが、当時毎週末深夜に正座して?見ていた「カーグラフィックTV」がきっかけでした。
ある日のその番組では、ニューヨーク在住の80代の男性(もちろん日本人です)が、なんとこのセミレーシングカーを日常の足としてまさに人生の伴侶のように使用なさっておられる様が紹介されたのです。
まずは、もうかなりのご高齢の方と乗りこなすのは相当大変だと思えるこのクルマという組み合わせに驚かされました。
そして、さらに感動したのが、その方がこの貴重な名車を多少の傷や汚れを一切気にすることなくガンガン日常に供していることでした。
そのためには、水温管理のために段ボールで自作したラジエーターカバーを使っていたり、ほとんど素通しのフロントガラス上部に赤いセロファンをセロテープで貼り付け、サンバイザー代わりとするなどの工夫が凝らされていました。
当時、まだ20代半ばながらどちらかというと古いクルマが好きだった私は「これこそ理想の車との付き合い方」と深く感銘を受けた次第です。
あれから、30年近くがたちましたが、いまでも「夢のクルマ」があることは楽しいなと感じています。
※ここにご紹介させていただいた写真は、私が実際にマラネロの博物館で見た250LMと、当時から大切に持っているその方と250LMが紹介された「Super CG」誌です。